秋の里山 剣山 ウメバチソウ リンドウ  2025年09月22日  2
里山倶楽部四国編 

- 剣山 -

例年この時期には、剣山にウメバチソウを見に行っている。

以前は剣山から次郎笈に登って丸石まで行ってウメバチソウを見てから見ノ越まで帰っていた。

かなり厳しいルートなので数年前から次郎笈や丸石には登らずに

ウメバチソウ群生地まで行ってそのまま帰ることにしている。

しかし、それでも年配者にはキツイコースだ。

今日は天気が良い予報でチャンスだと思うが、家内が熱中症の後遺症から体調が治りきっていないようだ。

しかし、行きたいと言うので、とりあえず剣山山頂まで行って様子を見ることにする。

朝5時前に起きて出発。



7時前に駐車場に着くと、もうすでに満車状態。

幸い一箇所空いていたので駐車。

周りは関東や九州からの車ばかり。

徳島ナンバーは見当たらない。



リフォーム中の元蕎麦屋さんの工事が進んでいた。



階段横にはレイジンソウやサラシナショウマが咲いている。



今頃まで咲いているのは、赤紫の筋があるのでテッポウユリだろうか。

劔神社に登山の安全を祈願してから出発。



秋空に三嶺の姿が神々しい。



歩き始めると気温は12度。



空気は清々しいが、登り始めると少し汗ばんでくる。

標高1600mでウィンドブレーカーを脱ぐ。

家内はかなり体調が悪いようだ。

その間に何人もの登山者が追い抜いていく。



ナナカマドはまだ紅葉していないが、赤い実が沢山付いている。



遊歩道分岐まで着いて剣山山頂を眺める。



テント場にはリンドウがたくさん咲いているが朝が早いのでみんな花を閉じている

咲いているのはアキノキリンソウだけ。

次郎笈が朝日を浴びて輝いている。



三嶺とその右側に石鎚山系や赤石山系がくっきりと見えている。



雲海に浮かぶ矢筈山



西島に着く。



ベンチで少し休憩

正面に三嶺



塔の丸の向こうに矢筈山



愛媛の山々



刀掛けの松コースを登り始めるとアキチョウジやシコクブシの花が咲いている。



丸笹山はくっきりと見えているが高城山方向は雲の中。



何時もは休まないが、家内の体調を考えて水休憩。



ナンゴクミネカエデが赤く色つき始めている。



赤い実はオトギリソウだろうか?



シコクフウロが咲いているが、花が開ききっていない。



シコクブシが群生している。



シコクフウロとナナカマドの実



塔の丸の上には雲海



赤帽子山から穴吹川そして高城山の上には厚い雲が横たわっている。



一ノ森はくっきりと見える。



霧氷ポイントを過ぎて登っていく。



頂上直下へと続く登山道脇には、リンドウの花が花を開いてきた。



次々とリンドウの花が開き始めて虫達が吸蜜に集まってきた。



鳥居を越えて剣山本宮神社。

眼の前には雲海が広がっている。



本宮神社は開いている。



無事登って来れたことに感謝。



朝は6度だったらしいが、15度まで上がっている。



外人のカップルが゛多い。



天空に一直線に伸びる木道

大好きな風景。



笹原の中には沢山のリンドウが顔を出している。



剣山山頂着。



振り返ると相変わらず塔の丸は雲海の下。

その向こうに矢筈山が浮かび上がっている。



やはり美しい三嶺。



次郎笈を背景に撮影。



ここで引き返すかと思ったら、どんどん降りていく。



私もあとをついていく。



岩の間に色の濃いリンドウが咲き誇っている。



踏まないで降りるのに苦労するほどだ。



真っ赤なナナカマドの実の向こうに雲海に浮かぶ矢筈山。



三嶺



次郎笈への道はリンドウの道。



リンドウを見ながら降りていくと若い人たちがどんどん追い抜いていく。

皆さん花などに興味はないようだ。



西島分岐から次郎笈。

一休みして行動食のバナナを食べる。



次郎笈峠着。



次郎笈へはどんどん登山者が登っていく。

私達も行きたいが、諦めてトラバースを進む。



トラバース道は笹が覆っていて歩きにくい。

笹の下の道は崩れていたり石があったりジュルジュルだったりと気をつけないと危ない。



もう少しすると真っ赤に色付く紅葉の木が少し色付き始めていた。



笹深いトラバースはかなり疲れる。

ナナカマドの実が真っ赤。



水場の水は元気よく出ていた。

少し口を濯いで笹をかき分けて進む。



やっと分岐が見えてきた。



次郎笈分岐を過ぎて小ピークで座り込んで休憩。



アキノキリンソウとリンドウ。

三嶺から縦走してきた人達が次々とやってくる。

ウメバチソウの情報を聞くが皆さん見なかったと言う。



もしや咲いていないのではと思いながら長い急坂を下っていく。



良かった。

咲いていましたウメバチソウ。



蕊がすべて撥ねているので咲いてから一週間は過ぎているようだ。



可愛い花を撮影しながら下っていく。



あまりに可愛い花たちにやってきた甲斐があったと家内も喜んでいる。



暫くウメバチソウに見入る。

向こうに丸石山。

その左には石立山。



何時までも見ているわけには行かない。

花に囲まれて昼食にしようと思ったが、厳しい登り返しを少しでも登っておきたいと引き返す。



道端にはリンドウが咲き誇る。

昨年見た白いリンドウを見つけることは出来なかった。



途中の大岩で疲れ果てて昼食にする。

三嶺から縦走してきた人達が通り過ぎていく。



次郎笈分岐で見上げると三嶺から縦走してきた夫婦が次郎笈へと急坂を登っていく。

私達にはもう無理だなあ。



歩きにくい縦走路でお会いした男性が、足を踏み外して大変な目にあったと言っていた。

注意して歩いて次郎笈峠。



西島分岐で振り返ると次郎笈は完全にガスの中。

急激に天気が下り坂になっているようだ。



トラバースの道横にはシコクブシの群生。



ミツバテンナンショウに赤い実が出来ている。



西島のテント場のリンドウはまだ綺麗に咲いていた。

夕暮れになるとまた花を閉じるだろう。



帰りを急ぐとツリバナが弾けていた。

丸い小さな赤い実はなんだろうか。



劔神社に着くと気温は15度。



三嶺は雲の中。



駐車場に帰ってくると、福岡や北九州からの車などでまだ満車状態。

大桜の湯に寄りたかったが月曜日は休み。

一生懸命に帰って熱いお風呂に温泉の素を入れてどっぷりと浸かる。

疲れが一気に溶けていく気がする。

家内はまだ調子がもう一つのようだが、頑張ってウメバチソウを見ることが出来たので満足のようだ。

体調が復活して秋の日本アルプスに行くことができるだろうか。

今回の山歩きで、リンドウの花に出会った感激をAI先生のご指導で俳句にしてみました。





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