阿波志 八巻 名東

郷土史研究用 原典完全収録版

阿波志 名東

阿波志 巻之八

儒員である臣、藤原憲が編集した。

東は海に至り、南は勝浦郡に至り、西は名西郡に至り、北は板野郡に至る。

広がりはおよそ6里ばかりである。

寛平8年9月5日、名方郡を分けて名東、名西の二つの郡とした。

7つの郷がこの郡に属することは『類聚三代格』に見える。

しかし、『和名抄』に記載されている郷の名は6つである。

元亀年間に以西郡が置かれたが、寛文4年に命があって旧(名東郡)に復した。

慶長9年には村が48であった。

元禄年間には52となった。

今は50である。

古蹟

戸籍

戸数および人口

7,191戸、31,994人

6,650戸、30,059人

雑戸(雑多な職業・身分の戸)142戸、788人

村名・地名一覧

祖母島

佐野塚

芝原

桜間

日開

池尻

観音寺

矢野

延命

中村

府中

敷地

川原田

西高輪

東高縄

西黒田

東黒田

北新居

南新居

高崎

花園

井戸

北岩延

南岩延

和田

早淵

西名東

東名東

蔵本

島田

佐古

矢三

今切

田宮

下助任

上助任

一宮

下町

中辺

上八万

下八万

南浜

北浜

富田

南財田

新浜

津田

沖洲

大岡

職業別戸数

七千百九十一戸 三萬千九百九十四口

山川

氏族

租税

石高の合計値

各村・地の石高

石高の記載がある項目のみ翻訳します。

※リストにあるその他の村名(祖母島、佐野塚、芝原、桜間、日開、池尻、観音寺、矢野、延命、中村、府中、敷地、川原田、西高輪、東高輪、西黒田、東黒田、北新居、南新居、高崎、花園、井戸、北岩延、南岩延、和田、早淵、西名東、東名東、蔵本、島田、庄、佐古、矢三、今切、田宮、下助任、上助任、一宮、下町、中辺、北浜、南財田、新浜、大岡)については、史料中に石高の数値の記載がありません。

村里

祖母島

佐野塚

芝原

東櫻間

日開

池尻

觀音寺

矢野

延命

中村

府中 舊作/國府

敷地

川原田

西高輪

西黑田 以上十/五村元/龜中屬/以西郡

東高輪

東黑田

北新居

南新居

高崎

花園

井戸

北岩延

南岩延

和田

早淵

西名東

東名東

藏本

島田

佐古

矢三 舊作野三野三刑/部嘗居此囙名

今切

田宮 又作旅屋/舊穪六合

下助任

上助任

大岡

一宮

下町

中邊 佐那河内守嘗居/此今穪佐那河内

上八萬 以上四/村元龜/中属以/西郡

下八萬

南濱浦

北濱浦

富田浦

南財田

新濱浦

津田浦

沖洲浦

旅屋土人傳謂管公来宿故名按三代實録仁/和二年正月十六日公爲讃岐守恐此時至也

「旅屋の土人(地元住民)が伝えることには、菅公(菅原道真)がここに宿泊したため、この名(旅屋)があるといいます。 『三代実録』を考証すると、仁和2年1月16日に公は讃岐守となっており、おそらくこの時に至ったものでしょう。」

塚墓

土産

水産物

海鰛(カタクチイワシ)、帶魚(タチウオ)、鰶魚(コノシロ)、竹筴魚(アジ)、撥尾魚、海鮒(ウミフナ)、鯔魚(ボラ)、鱒(和名:ウメシ)、鼠頭魚(キュウセン)、青箭魚(サヨリ)、海鰻(ハモ)、竹麥魚(ホウボウ)、鯧魚(マナガツオ)

王餘魚(カレイ)

牛尾魚(コチ)

海鷂魚(エイ)

竹蟶(マテガイ)、海参(ナマコ)

牡蠣(大きいものは1尺に達する)、文蛤(ハマグリ)、蛤蜊(郷名:コセポタ)

寒索吏(白殻で粗い班紋がある)

花達皮(蛤に似て殻が厚く扁平で花紋がある)、陟釐(シジミ)、紫菜(郷名:アマイヌリ)

鳥類

植物・鉱物

莔麻(沖洲産。水に入れても朽ちない)

雲母(富田山産)、黄土

瓜、波稜菜(ホウレンソウ)、蘿蔔(ダイコン)、牛蒡(ゴボウ)、紫芋、朱欒(ザボン:桑薄美)、香櫞(仏手柑)、宜母子(郷名:ヨダイシャク。酢の代わりに使う)、橙(郷名:ダイダイ)、橘(郷名:カウオト。最小で黄色いものを金柑と呼ぶ)、邏柚(郷名:ハナヨ)、方柿(郷名:ギシキヒツギ)、君遷子(郷名:カルギ。砂糖漬けにする)

五加(ウコギ)、紫胡(ミシマサイコ)、萍蓬(コウホネ)、甘蔗(サトウキビ:沖洲産)、天竺桂(土名:コシカンサト。実を採って蝋にする)、蕃椒(トウガラシ)、瓠瓜(ユウガオ)、纉蕈(シメジ)、胡麻(この郡に最も多い)、赤豆(小豆など各種豆類)

胡瓜、越瓜(シロウリ)、菜瓜(マクワウリ)、蕘花(ガンピ:紙の原料)

昆虫・その他

檉柳(ギョリュウ)、夾竹桃、瞿麦(ナデシコ)、胆八樹(郷名:シキトク)、落花生、石蔛、金鐘兒(郷名:ヨシミシ)、金琵琶(郷名:マイコミシ)

土田

寺院の沿革と概要

楼閣

祠・神社の概要

各地の小祠

(要点のみ抜粋)

關梁