春の里山 西赤石山 物住頭 2023年05月25日  
里山倶楽部四国編 

- 西赤石山 物住頭 -

春の花の季節も急ぎ足で通り過ぎようとしている。

南高城のシロヤシオもまだ見に行けていない。

数年前から前赤石山のユキワリソウも足が遠のいている。

週末はゴルフの予定があるしその後は天気が悪い。

思い切ってユキワリソウを見に行くことにする。

何時もなら東平から登るのだが、暫く前から通行止めになっていて登山道の様子がわからない。

久しぶりに日浦から登ることにする。



朝4時にホトトギスの鳴き声で目が覚めた。

真っ暗なのにこんなに早くから鳴くなんて?

何しろ日浦までは遠い。

5時前に出発して、着いたのは7時過ぎ。

もう3台の車と一台のオートバイが停まっていた。

トイレをお借りして出発。



この登山口は、2010年に筏津の登山口から東赤石、物住頭そして西赤石を周回て降りてきて以来だ。

ついこの前のように思うがもう14年の歳月が経っている。



まずは階段を登って出発。

7時32分



ヒゲの長いアオテンナンショウがたくさん生え始めている。



お寺の跡には無縁仏の供養塔。



ギンランがたくさん咲いている。



立派な橋の下には透き通った水が勢いよく流れている。



旧別子の遺跡の間を登っていく。

旧別子(きゅうべっし)は新居浜市の銅山峰嶺南にある過去に繁栄した別子銅山の跡だ。

1691年に開坑され1916年に東平に採鉱本部が移されるまで別子銅山の中心地であった。



小学校や醸造所もあったそうだ。



迎賓館跡



神社は崩れ去っている。



小学校跡には可愛い人形?が並んでいる。



江戸時代から300年、大勢の人が住んでいたことが偲ばれる。



住友病院は渓流の向こうにあったようだ。



標高1000mを越える。



綺麗なトイレが出来ている。

最近できたのかな?



トイレから少し行くとダイヤモンド水。



滝が次々と現れる。



アカモノが咲いている。

これは期待できる。

嬉しいなあ。



見覚えのある供養塔の傘。

銅の毒で禿山になった所には沢山の住宅があったようだ。



サワに大きな橋が掛かっていて急な梯子がある。

縦走の時はあの梯子を降りてきねと話しながら直進する。



この地図をよく見ておけばよかった。

きれいな苔が生えている。



今までの広い道から登山道のような道になる。



橋を幾つか渡って立派な石段跡を登っていく。



広場のような所に出ると常夜灯や百度石が残っている。



灯明台だろうか。



此処は、大山祗神社の跡地らしい。

現在のグランド横にある大山祗神社には、30年ほど前、新居浜支店に勤務時に、新年や5月の例祭には、毎年参拝した記憶がある。



大山積神社は、元禄4年別子銅山開坑直後、鎮護の神として大三島の
大山祇神社より勧請した。

当初は別子山村足谷の山方、緑起の端に建設された。
 
その後、明治26年に足谷の目出度町(めったまち)つまりこの地に奉遷された。

そして大正4年に、東平の一の森に奉遷された

そして、さらに、昭和3年に新居浜の川口新田へ奉遷されている。



神社跡から左右どちらに進んで良いかわからない。

とりあえず右に進む。



少し進むと道標がありホッとする。

しかし、サワの崩壊跡から道がわからなくなった。

右へと降りる道もあるが、左へと足跡をたどる。

少し行くと朽ちかけた橋があり、其処からは狭い道となる。

どうも電力鉄塔の作業道のようだ。

右へ降りていけばよかったかなあ。

ここでスマホのGPSナビを見るが、電波が届かず地図が表示されない。

道があるならなんとかなるさと岩を這い上がるような道を登る。



突然鉄塔広場へと出た。

その先はきれいな道となる。

向こうに見えるのが銅山峰か。



アカモノがたくさん咲いている。

可愛いなあ。



突然、綺麗な道に合流した。

以前歩いたことのある旧牛道のようだ。

ここから大和間符の方に出られるようだ。

家内が可成り疲れているようなので牛道を銅山越へ向かう。



眼下に旧別子と登ってきた鉄塔巡視路が見える。

見事なギンランが咲いていた。



ツガザクラも咲いている。

男性二人がもう下山してきた。



オトコヨウゾメの咲いている道を行くと銅山越に着いた。

9時41分。

なんと2時間10分も掛かっている。



銅山越には煙突山さんの道標が立っている。

お地蔵さんにお参りして水補給をしてから出発。



暗い道を登り切ると視界が開けて天満山に着く。

振り返るとちち山の向こうに笹ヶ峰の頂上の笹原が見える。

此処は例年アカモノが咲き誇るところ。

しかし全く花がない。

時期が早すぎたのだろうか。・



少し登るとツガザクラがきれいに咲いていた。



新居浜の街と西赤石山が見える。



登り切って東山から少し下る。



急坂を登りきるとショートコースへの分岐。



ミツバツツジが咲き誇っている。



振り返ると笹ヶ峰の右に瓶ヶ森と石鎚山が顔を出している。

西赤石独特の岩場を登る。



コクワガタが咲いているがまだ十分に花を開いていない。

帰りには開くかな?



頂上かと見間違う前ピークに向かって登る。



雲が覆っている西条の街と石鎚山を眺める。



また岩場を登る。



まだタチツボスミレが咲いている。

岩場を下るとまた偽ピークがそびえている。



今年はミツバツツジが綺麗だ。



また岩場を登る。



展望岩からの眺め。

眼下に新居浜の街が広がる。



マイヅルソウはまだ蕾。



山頂直下の岩場を登り始める。

以前は何の問題もなく登っていた家内が、足が上がらなくて登れないと言う。

ロープを掴んで体を持ち上げるように言うが腕の力も弱っているようだ。

北アルプスでは、厳しい岩場もスイスイと登っていたのに、

膝を痛めて曲がらなくなったのと体力低下のせいだろう。

苦労して這い上がって西赤石山山頂へ。

11時26分。

登山口から4時間も掛かっている。

過去のタイムより1時間遅い。

本来なら物住頭まで行っている時間だ。



山頂の岩に座って行動食のアンパンを食べていたら男性が登ってきた。

この男性は私達よりも30分遅くに登り始めて、同じ道を登り綱繰山まで登って西赤石山に到着したらしい。

レポートに依ると1時間30分で日浦まで下山している。

すごい健脚だなあ。

それとも私達の足が遅くなったのか。

入れ違いに出発。

これから行く物住頭と前赤石山が見えている。

遠いなあ。

気を奮い立たせて降りていく。

下っていくと楽しみにしていたシロスミレはまだ咲いていない。

やっと一輪だけ咲いているのを発見。

アカモノと言い花が遅れているようだ。



下り切って雲ケ原



一登りして見晴らし岩で一休み。

冠山から平家平への稜線が美しい。

山登りを始めた頃エントツ山さんと奥様とお嬢さんそしてKAZASHIさんとREIKOさんたちと登ったことが懐かしい。

あれからもう20年も経ってしまった。



岩場のズミの花が今年もきれいに咲いていた。



榛名山で始めて見たが四国ではここしか見たことがない。



楽しみにしていたツガザクラの群生地。

なんと完全に枯れてしまっていた。



急坂を登りきって物住頭。

12時23分着。

予定より1時間ほど遅れている。

殆ど休まなかったのになあ。

この五年間の体力低下は甚だしい。



眼の前に荒々しい岩塊の前赤石山。

15年ほど前に奥穂高に登るための練習に登ったことがある。

100m足らずの登りだが厳しい山で、その経験からか奥穂高から前穂高への吊尾根も怖くなかった。



下っていくとオオカメノキが咲き始めている。



土居への分岐をすぎると前赤石山への登山路が綺麗に整備されていた。

以前は道が分からなくて右往左往したものだが。



岩稜地帯に着くと咲いていました。

キバナノコマノツメ。

家内は何故かこの花が好きだ。



そしてお目当てのユキワリソウも。



長い下舌が馬の顔を連想するらしい。



ギボウシはまだ葉が出たばかり。

シライトソウもたくさん咲いている。



沢山の可愛い花に囲まれて昼食。



恋い焦がれていたユキワリソウ。

本当に可愛い。







イヨノミツバイワガサは初夏に咲くがマダ蕾もない。



ユキワリソウは四国では雲早山縦走路とここでしか見たことがない。

5月になって咲くが雪割りの名前がついている。



何時までも見ていたいが、予定より遅れている。

明るいうちに降りるためには早く出発する必要がある。

こんなことは西赤石山登山では始めてだ。



物住頭まで引き返す。

タチツボスミレが綺麗にたくさん咲いている。

マイヅルソウはまだ蕾もない。



シャクナゲが満開。



チゴユリやバイケイソウもまだ花はない。



物住頭着。

13時30分。

二ツ岳方向に雲が湧いている。



さあ急いで帰ろう。

足元にはキラキラ輝く石が多い。

砂もキラキラしている。



何かの鉱物が含まれているのだろうか。



雲が多くなってきた。



西赤石山への登り返しは地味に足にこたえる。

アオテンナンショウの群生。



西赤石山に帰ってきた。

14時19分。

もう誰もいない山頂の岩でひと休憩。

凍らせてきたスポーツドリンクも溶けてしまった。



さあ帰ろうとナビを見ると標高が0m。

しかも降り始めてもポインターが変わらない。

電源を入れ直しても変わらない。

障害物はなにもないのにおかしいなあ。




帰ってからログを見ると西赤石山山頂付近だけ標高ゼロでGPSが動いていない。

磁鉄鉱か何かが含まれていてGPSが受信できないのだろうか。



見晴らし岩まで下って景色を見ているとGPSがピット鳴った。

見ると正常に戻っている。



新居浜の街。

30年ほど前に赴任した思い出の街だ。

バブル景気がまだ残っていてゴルフ会員権やホテル会員権まで契約していてリッチな気分を味わうことが出来た。

住友専用ゴルフ場もあって自由に使用することが出来た。

独自のハンディがあって、何回か定例会で好成績を出すと山田シングルと言って赤帽子を被ることが出来た。

仕事は厳しかったなあ。



次の岩場まで下ると別子ダムが見えている。



コクワガタソウが一斉に花を開いていた。



一生懸命に下って銅山越着。

16時2分。

標準タイムは1時間30分だが私達の足では2時間近くかかるだろう。

最後の水休憩をして下山。



牛馬道を通らずに山道を下る。

歓喜坑の横を通る。



大山祇神社から右下に来ると此処に出るんだ。

10数年前には蘭塔場経由で来たことがあるのだがスッカリ忘れていた。



来る時見た鉄梯子を下る。

此処を上がっていけば楽だったんだ。



ダイヤモンド水まで来るとホッとする。

冷たい水を頭まで被り一口飲むと甘くて美味しい。

ペットボトル3個に組んで持ち帰る。



遺跡の中を下り登山口に到着。

17時48分。

何とか明るいうちに降りることが出来た。

家内はかなり疲れたようだ。

私達の足では、ユキワリソウを見ることが出来るのも今年が最後かもしれない。

思い出に残る可愛いユキワリソウを堪能することが出来て幸せ。



翠波高原を越えて川之江に下り始めると夕日が燧灘に沈もうとしていた。

8時半頃自宅着。

ビールを二缶も飲んで遅い夕食。

家内はとても疲れたと言っていた。

私よりズット元気で健脚だったのになあ。





標高経路は修正しています。

総歩行距離 15.9km

累計標高差 ±1,553m

総行動時間 10時間27分




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