春の里山 西竜王山 神山森林公園桜 2024年04月06日  22
里山倶楽部四国編 

- 西竜王山 建治寺 神山森林公園 -

毎年恒例の建治寺から西竜王山そして神山森林公園の桜見物。

今年は桜の開花が随分と遅れた。

しかし、咲き始めるとあっという間に満開となった。

早く行かなければ、散ってしまう。

幸い晴れの天気予報なので、朝早く起きて出発。



旧参拝路入口から出発。

建治寺は大日寺の奥の院。

焼山寺から大日寺に向かう途中から西竜王山の中腹へと遍路道がある。



この参拝路はミニ88ヶ所参りの道でもある。



途中にある庚申堂



観正寺に立ち寄る。



蔵王権現を祀るお堂。



入田近藤家の家祖の碑。



慶応や安政の薬師百万遍供養碑

観正寺の由来碑。

観正寺は、戦国時代後期までは大日寺の奥の院だった。

現在の建治寺は、この観正寺の薬師堂であったとか。

蜂須賀家政が眉山の麓に移して大滝山建治寺持明院を創建した。

その跡地に観正寺を建てたとされる。



此のお寺には、蜂須賀家政の朝鮮出兵の時に連れて帰ったとされる、朝鮮の女性「お福」の墓がある。

連れて帰った武将武市孫助の妻となり、88歳までこの地で暮らしたという。

墓には「武市孫助室高麗館女」と刻まれている。

この女性は、地元の人達に愛されて幸せに暮らしたと言われている。

朝鮮出兵の際には、大勢の知識人や身分の高い女性が連れてこられたらしい。



ヤマザクラが咲き誇る農家の間を進んでいく。



石室には山の神様が祀られている。



大きな農家の前を右に曲がる。



ホタルカズラやタツナミソウが可愛い。



かっては多くの参拝者が通った道を行く。

ヤマザクラが綺麗だ。



タチキランソウかな。

車道から別れて金治川に沿って旧参拝路を歩く。



この道はムサシアブミが多い。

古い最終農家。



木に食い込んだ道標がある。

ムサシアブミの群落。



段々と道が荒れてくる。

金治川の流も岩に埋もれている。



道が解らなくなると石仏を探す。



権現堂の標識。

木の鳥居もあり、建治寺の本尊、金剛蔵王権現をお詣りするための道だったのだろう。



消えかかった道を辿って建治の滝に着く。



紅蓮石片岩の一枚岩を滝が流れ落ちている。

此処で、滝行が行われる。



不動明王が祀られている。



石仏が並んだ岩場を登る。

紅蓮片岩が水に濡れてツルッと滑る。

梯子行場に着く。

この梯子を登ると滝の上に出て祠にお詣りする事が出来る。

長い梯子を登るのはなんともないが、祠のある場所は足場が狭く岩がせり出していて怖い。

何度か登ったが、もうやめておこう。



鎖行場。

登るのは良いが下る時は滑る。



「右 かねのくさり一宮へ」の標石を過ぎる。

巻き道との分岐に着く。



道が明確になるともう少し。



石の階段を登る。



四国三十六不動尊霊場第12番札所。

不動明王を祀ってある火渡りの行場(柴燈護摩の広場)に着く。



キケマンが咲いている。



徳島の歴史小説家 後藤田みどりさんが寄進した玉垣がある。



厄除け太子堂とミニ88ヶ所88番大窪寺



薬師如来と金剛蔵王権現の由来が書いてある。

観正寺の由来とダブっている所があり、こんがらがる。



良く読めない扁額と御神輿



夢に出てきそうな天狗



トイレ横から西竜王山に向かう。

道は荒れていて適当に進む。



尾根道に出ると道が明確になる。



登り切ると北の展望台の丘に出る。

ショッキングピンクのミツバツツジが目に飛び込んでくる。



ヤマザクラも満開だ。



目の前に気延山。鮎喰川の奥には眉山。



高川と月の宮のゴルフ場



西竜王山に向かう。



ヤマザクラの赤い葉と真っ白な花のコントラストが綺麗だ。



シハイスミレが咲き誇っている。



西龍王山頂上に着く。

八大龍王が祀ってある。

此処にあった龍王社が蜂須賀家政により徳島城内に移されて祀られた。

今、龍王杉が残っている場所にあったらしい。

その後移設されて、現在は春日神社の境内に豊玉姫神社として祀られている。



毎年綺麗に咲くトサミズキはもう花が終わっている。

キブシの花も色が変わっている。



タチツボスミレとモミジイチゴ



イロハモミジの新緑と赤い花が綺麗だ。



炭焼場跡



スイショウの木らしい。



大きなヤマザクラとユキヤナギ



駐車場に着くとオオシマザクラが満開。



枝垂れ桜の標準木



何処までも続く桜並木



見事な枝垂れ桜



枝垂れ桜下の広場で昼食。

可愛い子供連れの夫婦が次々とやってくる。



広場の上へ行く。



見事なオオシマザクラ



小さなテントを張っている人が多く居た。



センボンヤリの花が今年は多い。



中津峰山でも沢山咲いていたが、最近見えなくなった。



また展望台に向かう。



下山前にヤマザクラをもう一度楽しむ。



建治寺に降りて常夜灯へ。

この常夜灯は津田の沖まで光が届いて、津田の漁師が重宝したらしい。



西龍王山の斜面はヤマザクラの花がモザイクのようだ。



玉姫大明神にお詣り。



車道を降りていくと焼山寺からの参拝路分岐に着く。



リョウブの若葉が綺麗だ。



庚申塔。



分岐まで帰ってきた。



キンポウゲと紅白のミツマタ



出発点の一番さんまで帰ってきた。

今日は、毎年恒例の建治寺参りと西龍王山の満開の桜を堪能する事が出来た。

まだまだ桜の名所が残っている。

ボランティアの行事が立て込んでいるが、星の岩屋から中津峰山と阿讃の龍王山には是非行きたい。





総歩行距離 9.5㎞

累計標高差 ±715m

総行動時間 5時間44分




里山倶楽部四国

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