秋の里山 大龍寺山 補陀洛山  2025年11月29日  2
里山倶楽部四国編 

- 大龍寺山 紅葉 -

太龍寺の紅葉が見事な頃だ。

朝早く起きて加茂谷へ。



堤防上の駐車場に駐車。

8時6分出発。

ホトケノザがたくさん咲いている。



ソータ君は元気だが、少し老けたかな。



まずは一宿寺へ。



かも道を登り始める。

鶴林寺道と同じような南北朝時代の標石が残っている。



昔、観音像が祀られていた石室が残っている古道を歩く。



大木の下に小さくて黒い真ん丸なドングリが落ちている。



家内が可愛いと言って遊んでいる。

シイの実だと思うが?

調べるとツブラジイの実でした。

食用になるらしく小鳥の好物らしいが、こんなに沢山落ちているということは小鳥が少ないのかな。



細長いのはコナラのドングリかな?



一際大きくて丸いのはクヌギのドングリ。



カシのドングリなども落ちていて楽しい。



35丁の丁石

南北朝時代の貞治(じょうじ)4年=1365年の年号が刻まれている。



33丁。

なかなか進まないなあ。



足元に一際鮮やかな朱色の落ち葉。



見上げると真っ赤に紅葉したヤ゙マハゼの木。

この時期、家内は山歩きから帰ると背中などが真っ赤になっていて痒いという。



すごい数のドングリ。



デッカイ木の根本には、ヤシャブシのような実が。

しかし、この木はヤシャブシとは違う。

ノグルミの実かもしれない。



常緑樹の葉も陽の光に透かすと綺麗だ。



弘法大師像。

対しがここから鶴林寺に飛んだという伝承が有る。



ベンチでミカン休憩。

ウマオイがまだヨロヨロと歩いている。

石灰岩の採石跡。



鶴林寺の三重塔や鉄塔が見えている。

その向こうには大川原高原の風車群。



時々那賀川の流れも見える。



弘法大師が殴ったというこぶし石。



今でも太龍寺に向かってにじり寄っているというにじり石。



水平の道となるが長い。



石灰岩ではない大岩はチャートかな。



帯状の道は自然の尾根道ではなくて、盛り土で作られた道。



カクレミノの大木。



丁石と遍路墓



なかなか着かない。



こんな所にもビジョランの葉が。

アサギマダラの幼虫はいない。



杉の植林が続くが、みんな樹齢が若い。



平坦な道が延々と続く。



味のある大木が見えると舗装路が近い。



三叉路に着く。



右太龍寺

左鶴林寺

もう一方向は平等寺



ずっと前から有る寄せ墓



石仏を拝みながら進むが結構急だ。



太龍寺道の舟形丁石があると山門に着く。



古い樹木の朽ちた切り株が多い。

切り株にキッコウハグマの花の痕が有る



イチョウが散って黄色いカーペットのようだ。



経堂



蜂須賀氏が再建したとのことで、寺紋と蜂須賀の逆さ卍紋が有る。



持仏堂



龍天井



鬼瓦にも寺紋

太龍寺の寺紋=「古」の字を円で囲んだ虚空蔵菩薩を象徴する紋章



イチョウやモミジの紅葉が素晴らしい。



日が差すと一段と輝きを増す。



中興堂

平安時代、江戸時代の上人の碑



太子堂。

グルっと回って拝む。

前回来たとき500円で買ったお守りが800円に値上がりしていた。



多宝塔



本堂



本堂内



虚空蔵菩薩を表す寺紋の周りに木瓜紋

太龍寺の「古字紋」+ 寄進者(檀家・庄屋・富商など)の家紋(木瓜紋)



鎮守社をお参りして本殿前の階段を降りる。



階段脇の紅葉が一番素晴らしい。



暫く見入ってしまう。



急な石段を慎重に降りる。

昔みたいにタッタとは降りられない。



舎心ヶ嶽に向かうとイイギリの実が真っ赤に垂れ下がっている。



ミニ霊場の有る急坂を登る。



こんな所にキッコウハグマが咲いていた。



88番さん



舎心ヶ嶽のお大師さん。



お大師さんから見る橘湾。



ロープウェイ駅と那賀川町あたりの海。



補陀洛山(大龍寺山)に向かう。



少し変わった丁石。

いわや道か、中山道の丁石だろうか。



ロープウェイ駅に下る路をすぎる。



中山道への分岐手前の標石



左 舎心ヶ嶽 右 平等寺



境内のような広い所に出る。



古い石段を登ると補陀洛山頂上。



神社の遺跡のような石囲いに腰を掛けて昼食。

頂上には観音堂跡がある。

百度石、手水水と敷石が僅かに残っている。

太龍寺山は「補陀落山」と呼ばれている。

補陀落山は、観音菩薩の浄土。



太龍寺に帰るとゴンドラが頭上を通り過ぎていった。



ゴンドラ駅では中国人観光客が溢れるように沢山ゴンドラを待っていた。



朝来た分岐まで帰り、太龍寺道を鶴林寺に向けて下っていく。

舟形丁石が続く。

この道は、江戸時代頃に付けられた道。



四国のみちの疑似木階段に飽きた頃民家跡に着く。



此処にはつい最近まで廃屋があった。



相変わらず廃車が放置されている。



若杉山遺跡の東屋に着くと道路の拡張工事が終わっていた。



謎の石灰岩洞窟



水井の遍路道入り口に着く。



此処からは舗装路歩き。



えびす神社の石段でミカン休憩。



那賀川河畔道を歩く。

畑仕事を休んでいた二人のお婆さんからミカンあげようかと言っていただく。

自宅まで取りに行ってもらうのは申し訳ないので、ありがとうと言って辞退する。



カモたちがのんびり泳いでいる。



十八女大橋。



激流に耐えて残っている大岩。

今日もお向かえしてくれたワンちゃん。



新しい護岸堤防を歩き始めると、軽の箱バンに乗ったお婆さんがやってきて疲れているようだから乗っていけという。

もう少しだからと丁重にお断りする。

皆さん親切だなあ。

私達が疲れ果てているように見えたのかな。



加茂宮ノ前遺跡



縄文時代から室町時代までの遺跡が埋まっていたらしい。

辰砂の加工場があったそうだ。

翡翠も出てきて新潟と交易もしていたようだ。

宮ノ前というから神社があったのかな。

今は堤防の下になっている。



駐車場に着くと日が暮れてきた。

17時のチャイムが鳴って、夕焼け小焼けの歌が流れてきた。

今回は周回に9時間近くかかった。

年々足が遅くなるのを感じる。

でも歩けなくなるまで山歩きは続けたいと思っている。


里山倶楽部四国

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