春の里山 天神山 立江ミニ88箇所 2024年03月21日  22
里山倶楽部四国編 

- 天神山 立江ミニ88箇所 立江寺奥の院 -

昨日、ヤッホーさんのお友達から、立江ミニ88箇所へのお誘いを頂いた。

立江ミニ88箇所は、ヤッホーさんが随分と前から整備されているとお聞きしていた。

気になっていたが、場所もよくわからずに居た。

良い機会と家内とともに出かける。



立江は私の本籍地。

私は住んだことはないが、父親たちが江戸時代から住んでいて、立江寺の門前で和菓子屋を営んでいた。

墓参りには毎年のように出かけていたが、近所の散策はしなかった。



真っ赤な欄干のある白鷺橋をわたって左折。

モダンな駐在所を過ぎたところに駐車。



ハクモクレンが見事だ。

その奥には神社が見えている。



大きな道標の石柱がある。

立江寺奥の院とは?

立江寺の奥の院は、勝浦の星谷の星の岩屋だったと思っていたが?

調べてみると立江寺の奥の院はこの清水寺と他に岩脇の取星寺の三ヶ寺が有る。

この石柱は、ミニ88ヶ所を昭和55年に再整備した際に、東洋製紙の社長で立江出身の朝日多光氏が寄贈したもの。



清水寺はこじんまりとしたお寺だ。

当時の立江寺は、境内地三町四方の巨刹であったそうだ。

戦国時代末期、長宗我部により焼き落とされたのを蜂須賀家政が現在の地に再建したらしい。

境内横にあるのは当時の礎石とその上には古い大日如来の刻まれた石。



一番さんから歩き始める。

最初は結構急な石段。



きれいな前掛けを付けた本尊と弘法太師像が並んでいる。



天満神社の鳥居と手水鉢。

現在は神社はすぐ下に移転されている。



広い境内跡には忠魂碑などが並んでいる。

親父が子供の頃はこの境内で遊び回ったことだろうなあ。



すみれがたくさん咲いている。

天神さん。



歩きやすい道が続く。



両側に竹林が続く。

ミニ八十八箇所と言うと狭い山道に並んでいることが多いが、広くてしっかりとした道なのに驚く。



赤く塗られた竹垣の中で、竹林の持ち主の男性が作業されていた。



クリスマスローズとクサイチゴ。



19番立江寺は三体の石像が有る。



大きなヒノキ



燈明桧と呼ばれているらしい。

古い仏さん。



これはイノシシ除かな。



ヤマブキが満開。



ヤマシャクヤクには大きな蕾ができている。

ユキワリイチゲが咲いているのには驚き。



ヒメヒオウギとの事。

タチツボスミレも多い。



若い男性3人組が降りてきた。



山頂部に着く。



ベンチに座ってからコーヒーのご接待を戴く。

立江の町から那賀川町のあたりまで一望できる。



ミツマタも咲いている。

山頂にはヤマガラの餌が置いてある。

何時もならヤマガラがたくさん飛んでくるのだが、今年は野鳥が少ないらしい。



稜線を緩やかに下っていく。

山桜が咲き始めていた。



水仙がたくさん咲いている。

これらの花はヤッホーさんが15年掛けて植えていったものらしい。

カマツカに可愛い蕾ができ始めている。



シャガの花も咲き始めている。

もう少しすると一面に咲き誇るそうだ。



もみじの丘。

もみじがたくさん植えられている。



大きな木はニレケヤキというらしい。



天神山最高点127m



キンランも数は少なくなったが沢山咲くそうだ。

結構急な坂を下っていく。



ヤッホーさんが15年前に植えた蜂須賀桜。

今年も満開に咲いたらしい。



四等三角点「東谷」120.9m



竹林を伐採して開けた場所には黄色い水仙。



枯れた樹木に蔓が巻き付いている。

真っ黒い実がビッシリができているが、キヅタかな。



ものすごく太い幹のヤマモモ。

陽光桜が咲き始めている。



参道横に広い場所が有るのは秋葉神社の馬場と境内。

立江城の馬場だったのかも?



徳島新聞2016/10/19

此処で「天狗シバキ」の祭りが催されるそうだ。

御輿が出て氏子が扮した天狗と狐を子供が竹でしばくとか?

400年も続いているそうだ。



秋葉神社の神輿庫と拝殿。



此処の狛犬には角がある。

嘉永元年(1848年)に寄進されたようだ。



明治に修復したとの銘板がある。



春蘭と87番さん。



古い五輪塔が並んでいる。




左の延宝6年(1678年)の墓標は五輪塔ではなくて、空風火水地と墓石にと刻まれている。

右も同じく延宝2年の墓標。



新しい笠原家の五輪塔。

昔、此処には武田信玄に追われた小笠原氏の居城「立江城」があったらしい。

その小笠原氏が、後年「笠原」と名を変えたのかもしれない。



立江城址だといわれる景岩寺に着く。



ここが88番大窪寺




中が焼けている大銀杏。



芭蕉の句碑だとか。



境内に稲荷社が有る。

丸い筒には天狗シバキの道具が入っているそうだ。



古い額が沢山奉納されている。



書かれた絵ではなくて羽子板のような押し絵のようだ。



本堂と芭蕉の蝉塚



境内の桜の古木。

幹の空洞に若い木が生えて育っている。

もう少しすると見事な桜の花が咲くそうだ。



寺から下る坂の上に神社がある。

扁額の文字はよくわからない。

天の字が有るようにも見えるが。



県道を鶴林寺に向かうお遍路さんが通っている。



弘化二年(1846年)の石灯籠には秋葉大権現と刻まれている。

秋葉大権現は秋葉神社に祀られている火除けの神様。



すぐ近くに真念さんの歩き遍路道の入り口が有る。

文化6年(1808年)の道標。

真念さんは88ヶ所参りの案内書を最初に創った人。

この人が88カ寺を決めたとも言われている。

ここから鶴林寺への旧遍路道が続く。

今日は、お誘いを頂いてヤッホーさんとそのお仲間と、立江ミニ88箇所を回ることが出来た。

15年も整備を続けられているヤッホーさんに敬服する。

桜の咲く頃にまた来たいなあと思っている。

お誘いありがとうございました。

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